今朝は2016年9月にFBIの防諜(カウンターインテリジェンス)担当副長官だった「ビル・プリースタップ」の証言から始まった。彼が証言することは、証人リストが出される前から予想されていた。
1月に、私(Techno Fog)はプリースタップが大陪審で証言したことを確認しました。実際、プリースタップ自身が、2021年6月に大陪審で証言したと本日述べている。
はじめにプリースタップの背景を少し説明しておきます。
プリースタップは、「クロスファイア・ハリケーン(捜査)の開設」を承認し、トランプキャンペーンに提供される防衛的なブリーフィングに対して決定を下しました。彼はピーター・ストラックの上司であり、また、トランプキャンペーンに対して使用されたすべての機密人的情報源(ステファン・ハルパー氏、など)の使用を承認していた。
先週、元FBIのジェームス・ベーカーは、プリースタップとサスマンとのミーティングについて話し、「サスマンが、自分は特定のクライアントの代理としてではなく、一市民として(基本的に、人的情報源、機密情報源として)そこにいると言ったことをプリースタップ氏に繰り返した」と証言しています。
今日の公判でプリースタップは、ベーカーとのミーティング後に取ったメモを提示された。メモにはベーカーとの会話が記されており、その中ではサスマンが「どのクライアントのためにやっているのでもない」と述べている。
プリースタップはまた、アルファバンク/トランプOrgの調査は、最終的には彼の管理下にあったと認めている。そして「重要性」の問題に差し掛かると、プリースタップは「情報源の動機がなぜFBIにとって重要なのか」について質問された:
Q: あなたの経験に基づき、もしサスマン氏がヒラリー・クリントン・キャンペーン(以下、CC)のためにこれらの疑惑(アルファ/トランプ)をFBIに持ち込んだとしたら、それはFBIにとって重要なことだったでしょうか?
A: 繰り返しになりますが、誰かがFBIに情報を提供した場合、私たちはその情報を提供した人の動機に関心を持ちます。
反対尋問でプリースタップは、ベイカーとのミーティングや、サスマンが “クライアントの代理としてそこにいなかった” とメモに書いた理由を思い出せないことを認めました。約6年の歳月を経て、彼の記憶はあいまいになっていたようです。
Q: なぜそのようなことを書いたのか、それについて何か覚えていますか?
A: 覚えていません。
Q: そのようなことを言われた文脈について、何も覚えていないのですか?
A: 覚えていません。
この事件の “弁護側の理論” を要約すると、
サスマンはFBIを助けるために存在し、アルファバンク疑惑に関するニューヨークタイムズの記事の掲載を阻止することによって、(サスマンの)クライアントの利益に反する行為をしたと思われる
というものです。
この話題についてプリースタップは、FBIが新聞社に記事を掲載しないよう依頼する方法について述べた:
Q: 一般論として、もしFBIがある国家からの脅威に関する記事が新聞に掲載されることを知っていた場合、FBIとしてその記事の掲載を控えるよう新聞社に依頼することはあるのでしょうか?
A: はい、あります。
Q: そうですか。それは、記事が出る前にFBIが調査する機会を得たいと思うような状況があるからですよね?
A: はい。もしFBIが、ある事柄を公にすることで、FBIの活動だけでなく、国に悪影響を及ぼす可能性があると考えたら、それについて話し合いを持ちたいと思うでしょう。
それから、ここで驚くべきコメントがあった。
サスマンの弁護人はプリースタップに「FBIの内部メッセージシステムからのメッセージ」を提示し、そこでプリースタップは、FBIの上層部(コミー、マッケイブ、他)が、「いかにアルファバンク/トランプ疑惑の追及に対して意気込んでいるか」を論じた:
Q. なるほど。このメッセージは、先ほどあなたが言ったジョセフ・ピエントカ(ワシントン現地捜査官)と、あなたが言ったカーティス・ハイデ(シカゴ捜査官)の間で交わされたものですね。これによると、「7階フロアから局長までがこのサーバーに熱中している」とされています。さて、ここに座っているあなたはよく覚えていますか? おそらく以前にこれを見たことが無いのでは?
A. 私は...ありません。
トランプ/ロシア告発に関連する捜査にFBIの上層部(コミーとマッケイブ)が及ぼした影響は注目に値する…が、これは例外ではない。アルファバンクのデマが “FBIによって推し進められた” と聞いたのは今回が初めてだ。しかし、これは彼らの幅広いパターンに合致する。
FBI捜査官ウィリアム・バーネットの供述(以下参照)を思い出してほしい。彼はFBIによるフリン将軍の捜査(RAZOR捜査)に加わっており、捜査を打ち切るべきだと判断した。つまり、FBIの高官たちは「トップダウン」で捜査を進め、指示を出したのだ。
2017年01月24日のフリンの事情聴取の後、クロスファイア・ハリケーン捜査の再編成がもう1度あった。ピーター・ストラックは◽️と一緒に「RAZOR捜査(フリンに対する嫌疑)」を監督していた。FBI-HQ プログラム・マネージャー◽️。
司法省とFBI本部はRAZOR捜査に関する会議を開いていたが、バーネットや別ラインの捜査官は招待されていなかった。RAZOR捜査は「トップダウン」であり、捜査に関する指示は上層部からのものであった。FBIはニュースで報道された記事に反応していた。特に、イグナティウスが書いた、フリンとロシア大使との◽️に関する記事である。イグナティウスの記事の後、「ベースラインNSL」の発行と前述のフリンへのインタビューにより、捜査のテンポが上がった。
FBI捜査官ライアン・ゲイナーの証言
2016年当時、ゲイナー捜査官はワシントンDCにあるFBIの防諜部門のユニットチーフだった。彼は2016年9月23日、FBIシカゴ支局が主導するブリーフィングでアルファバンクの疑惑を知った。
ゲイナー捜査官は、上司のジョー・ピエントカ特別捜査官(ストラックとともにフリン将軍を取り調べた)に報告し、この事件の捜査に協力することを志願した。
彼は、アルファバンクの捜査でFBIがとった手順のいくつかを説明した:
Q. あなたがモッファ氏に会ったとき、FBIの捜査活動はどのような状況だったのですか? つまり、FBIシカゴ支局は何をしたのですか?
A. その時点で、FBIはシカゴ支局を通じて調査を開始していました。最初の疑惑はECOL(欧州サイバー作戦ユニット)によって検討され、疑惑に関連する調査結果の分析が行われました。そして、シカゴ支局は最初の会社であるセントラル・ダイナミクス社に連絡を取り、ログを収集する努力を開始しました。また、バラクーダが同社に導入しているスパムフィルタシステムに関する初期ログを収集する可能性もあったようです。
サスマンが提供した情報や告発の正確性については? ある捜査官は、それがデタラメであることを発見しました。
(さらに、シカゴの特別捜査官アリソン・サンズは、自らデータの見直しを行い、申し立てで言及されたTORノードは分析的に合格していないという申し立てに関連する判断を下しました。その疑惑の中にあったTORノードは、分析に耐えられないと判断したのです。その後、彼女はセントラル・ダイナミクス社のログそのものが秘密通信システムを示していないことを含め、他の分析も行いました。その後、彼女はセントラル・ダイナミクス社のログ自体が秘密の通信システムを示していないことを含め、他の分析を行うことになりました。私たちはまた、Mandiant 社との連絡を開始し、その連絡を通じて、彼らが独自にその申し立てにメリットがないという結論に達していることを確認しました。)
実は、シカゴ支局自体も、サスマンのデータの出所を知りたがっていた。
◽️カーティス・ハイデ捜査官から送信されたメール:
ハイデ氏のメールの2番目の文に移ると、「私たちは、この情報のすべての情報源にぜひともインタビューしたいのです。この男が誰なのか、どうやってこの情報を入手しているのかを突き止めたい」。
また、これについてシカゴ支局の上司も賛同した:
A. 私はカーティス(ハイデ)に同意します...情報源へのインタビューは、この(そして他の)調査における論理的なステップでしょう。そうすることで、この白書の内容と理由を理解することができるかもしれません。
シカゴ支局のチームがアルファバンクのデータ情報源にアクセスできるかどうかは、FBI本部で議論された(が、承認はされなかった)。
Q. なるほど。ウィエルスビッキ氏とハイデ氏のメールに対して、あなたは何か発言しますか?
A. 「入手し、本部で検討中です。その件で何か決断を下す前に、アルファバンクとドメイン/サーバー間の実際の活動の性質について、今取得したログから何がわかるかを知る必要があります...
そして、また別の機密人的情報源(CHS)の問題がある。シカゴ支局は、アルファバンクの疑惑が様々なメディアに提供されたことを知らされた。この情報源は「サスマン氏ではない」という。
A. そこでFBIは(私たちの)シカゴ支局を通じて、情報元(CHS)から、この疑惑にはメリットがあり、この特定のストーリー/疑惑がメディア各社に提供されていると考えていることを示すCHSから報告を受けました。
Q.では、その情報源(CHS)は、この疑惑がメディア関係者に提供されたとFBIに話したのですね?
A. そうです。
Q. そして、このCHSは、あなたの知る限りでは、サスマン氏ではなかったのですね?
А. 私の知る限りでは、それはサスマン氏ではありませんでした。
このCHSはシカゴ支局によって評価され、彼らは「CHSが間違っている」と考えた。その評価にはいくつかの理由があり、その中には情報源が「分析的メリットをパスしない、いくつかの技術的主張をした」というものもありました。
つまり、もう一人の情報源(ロドニー・ジョフィと思われる人物)は嘘をついたということだ。これが、彼がCHSを解雇された理由だろう。
また、有能なフール・ネルソンの観察によると、このCHSがメディアに出ている可能性もある:
Tweet 訳:「スプリングフィールドのエージェント、クリス・トリフィレッティが、CHSの情報をメールで送ってきた。サンズは正確に思い出せないという理由で、ダゴンにインタビューしないことにした」
Q. トランプOrg の担当者からは、どのような回答がありますか?
A. 技術的な回答はなく、トランプの関与を否定するのみです。
Q. トランプOrg の誰と話し合ったのですか?
A. 2回の通話は、トランプ氏の選挙キャンペーン・メディア・コーディネーターのホープ・ヒックス氏が手配した。通話に参加しているのは、トランプ・オーガニゼーションのIT担当ディレクターとウェブ開発マネージャーである。
Q. これまでの通話で、彼らは何を話したのでしょうか?
A. 昨日の電話では、偶然にもDNSトラフィックが発生したことを確認したようだが、その後、データを共有することはなかった。
この後の休憩中、ゲイナー捜査官の「状況」に関する機密のファイリングについての議論があった。 彼はFBIによって調査されている(特別検察官からではなく)事が判明した。その詳細と月曜日の証言については午後の記録で......。
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